番手ずらし|番手づらし|番手ずらし検証|ミズノ|mizuno|ゴルフ|メルサオンラインショップ




メルサオンラインショップでは、2009年度末までの発売モデルにミズノアイアンのダイナミックゴールド仕様に“番手ずらし”を無料選択項目に追加して任意に選択出来るようにしました。この結果、非常に多くのユーザー様に御好評を頂きましたが2009年度末からの発売モデルは、純正として“1番手の番手ずらし”が標準仕様になりました。これを受けて「今までの番手ずらしとは?」の説明記述に続き今後のモデルは「どのようになるのか?」を詳しくお伝えすべくこのコーナーも改定することにしました。そして弊社サイト内においてこの改定を受けて従来のダイナミックゴールドの挿し方=(旧規格)今後の新製品に適応されるダイナミックゴールドの挿し方=(新規格)として名称を統一します。なお、この“番手ずらし”はミズノ製ダイナミックゴールド仕様にのみ適応されることになります。

新規格 2009年度末から発売されるダイナミックゴールド装着クラブにおける純正品の挿し方 MP-58、MP-68など
旧規格 2009年度末までに発売されたダイナミックゴールド装着クラブにおける純正品の挿し方 MP-52、MP-62など


まず下記のトゥルーテンパー社のダイナミックゴールドの仕様一覧をご覧ください。ミズノではアイアン用として“テーパー”のアイアンを使用しています。そしてダイナミックゴールドが41.0インチ(赤い下線)から始まっていることが確認できると思います。この41.0インチはもちろんヘッドとグリップを装着前のシャフト単体の長さになります。このことをまず覚えておいてください。
(R200〜R400は、バット径14.70ミリなので覚えておいてもよいですね。)



【ダイナミックゴールド番手別装着例】
番手 『1番』 『2番』 『3番』 『4番』 『5番』 『6番』 『7番』 『8番』 『9番』 『P,FW,SW』
ミズノ
旧規格
41.0 40.5 40.0 39.5 39.0 38.5 38.0 37.5 37.0 37.0
他社 - 41.0 40.5 40.0 39.5 39.0 38.5 38.0 37.5 37.0
下記は2009年度末からのダイナミックゴールド装着新製品全てに適応されます↓
ミズノ
新規格
41.0 40.5 40.0 39.5 39.0 38.5 38.0 37.5 37.0
上記表をご覧下さい。ミズノは、41.0インチのダイナミックゴールドを“1番アイアン用”として使用しますが今“1番アイアン”なんてありませんよね。私がゴルフを始めたときは、「ドライビングアイアン」として1番アイアンや2番アイアンを使う方がいました。今はユーティリティクラブやショートウッドがこの1・2番の距離を埋めていますが当時はユーティリティクラブがありませんでした。そこでゴルフクラブの製造の歴史の長いミズノは、その当時の名残を今も残していることになります。

“番手ずらし”とは他社製ダイナミックゴールドのように2番アイアンから41.0インチのダイナミックゴールドを挿入するように手配すること(無料)を指します。(ミズノでも今回この挿入の仕方を2009年度末からの商品に標準化しました。)ヘッドにシャフトを挿入した後にバット側をその番手に合わせてカットしてグリップを装着していきます。最終的には、長さの変化はありませんが“番手ずらし”をすることでクラブに変化があるのでしょうか?次の項を見てみましょう。


“番手ずらし”はシャフトの硬度を下げる効果があります。昔からこんな噂を聞いたことはありませんか?「ミズノのシャフトは硬い…。」昔からよくゴルファー仲間の間でこのような噂をよく耳にすることがあります。この噂の真相は、この“番手ずらし”が原因のひとつかもしれませんね。

下記の画像をご覧ください。この2本は、D社の主力ブランドアイアンとミズノMP-62の共に7番アイアンです。ヘッドからの第一ステップの位置がずれていることがお分かり頂けると思います。このステップの差がシャフト硬度の差となって現れます。実際にはS200を“番手ずらし”によってR400まで柔らかくなるかと言えばそこまでは変わりませんが若干柔らかくなる傾向があります。また、ミズノのクラブは"硬い!”の信奉者には、心理的な作用もあると思います。余談ではありますがダイナミックゴールドX100のシャフトの第一ステップは、下記画像よりもさらにヘッド側に第一ステップがあります。


それではなぜ?ミズノは2009年度までのダイナミックゴールド装着のアイアンは、番手ずらしをしてきたのでしょうか?これはやはり「歴史と伝統が邪魔して途中からクラブ規格を今更変更出来ない」(ミズノ談)との理由からだそうです。確かに伝統的な規格を守るのは分かりますが他社はなぜ2番アイアンから41.0インチのシャフトを使うのでしょうか?これの答はP以下の番手にあるのが真相なようです。

再び下記の表をご覧下さい。ミズノでは9番アイアンとPには37.0インチのシャフト(青字参照)を使用していますが他社は、37.5インチと37.0インチで問題がありません。ミズノがこのままヘッドを装着すると9番とPでの第一ステップが揃ってしましますね。でも完成品は揃っていない…。もうお分かりだと思いますがミズノは、Pへの装着の為に先端0.5インチカットする手間が掛かりますが他者はそのまま装着出来ます。この手間が工業製品としての時間と手間が掛かってしまう為に他社は2番アイアンから41.0インチを装着しているのだと考えられます。
番手 『1番』 『2番』 『3番』 『4番』 『5番』 『6番』 『7番』 『8番』 『9番』 『P,FW,SW』
ミズノ 41.0 40.5 40.0 39.5 39.0 38.5 38.0 37.5 37.0 37.0
他社 - 41.0 40.5 40.0 39.5 39.0 38.5 38.0 37.5 37.0


ミズノは、2009年度末からのすべてのダイナミックゴールド装着新製品にこの度の改定を受けて他社と同じようにダイナミックゴールドの挿し方を同調させて足並みを揃えました。これを弊社オンラインショップ内では“新規格”として名称を統一します。(逆に従来のミズノのダイナミックゴールドの挿し方を“旧規格”に統一します)私個人的には「従来の方法を貫いてみても良かったのでは?」と思いますが改定の理由に以下のようなことが考えられます。
 
 ・「ミズノ製品のダイナミックゴールドは硬い」という噂の払拭。
 ・ユーティリティクラブの台頭で1番アイアンや2番アイアンの製作がなくなった。
 ・他社のダイナミックゴールドの挿入の仕方が実はメジャーになってしまった…
 ・工場の生産ラインの高効率化。 など


今回の改定(2009年度末)で非常にモデルごとにややこしくなりました。「このモデルは従来のミズノ規格で…」「このモデルが新規格で…」というようにモデル別にダイナミックゴールドの挿し方が変化します。混同してはいけないのが新製品が新規格の入れ方(従来からみれば1番手ずらし)を採用するからと言って従来から発売されているモデルをカスタムした場合も“新規格”を採用するわけではありません。既に発売されているモデルは、従来のダイナミックゴールドの挿し方を継続しますのでお間違えのないように…。メルサオンラインショップでは、すべてのミズノ製ダイナミックゴールド装着モデル(カスタムも含め)にどちらも選択できるようにしました。これで従来から発売されているモデルも“新規格”での製作ができ新しく発売したモデル(MP-68など)も従来の“旧規格”での製作も出来ます。従来のダイナミックゴールドの挿し方に慣れている方はこの選択(無料)を利用して製作してください。
下記表にモデル別採用状況を一覧にしましたので参考にしてください。

ダイナミックゴールド純正装着におけるモデル別採用状況
“新規格”採用 “旧規格”採用継続
MP-58 MP-68 MP-32 MP-33
MP T-10ウェッジ MP-37 MP-52
今後、発売されるすべてのダイナミックゴールド装着モデル。 MP-57 MP-60
MP-62 MP-67
MP Tウェッジ MP Rウェッジ
MP Rウェッジ MP FLI-HI
カスタムにて製作したCLK FLI-HIなど
※弊社オンラインショップではどちらの製作でも可能にしています。


ここまでの記述を読んで頂いた方はすでにお気づきな方もいらっしゃると思いますが今まで”旧規格”の製品を購入して今後ウェッジなどの”新規格”の購入をお考えの方は、「一体どのようにすれば良いの?」と思う方も多いと思います。1番手ずれるからと言って大幅にシャフトが柔らかくなることはありません。ミズノでは「1/3程度柔らかくなる!」と考えているようですが個人的には体感しにくいのも事実です。あまりに神経質になることも良くありませんがここはやはり旧規格をお持ちの方が新規格採用のクラブを購入する場合は“変更する理由が見当たらない場合”に限り旧規格にしましょう。下記にケースとして紹介しますのでご参考までに…。
【ケース1】…旧規格のアイアンを所有。この度、新しいウェッジの購入を考えているが“新規格”に変更されている…
この場合は、ウェッジの“新規格”を購入する場合になりますね。シャフトのフィーリングに問題がないのでNEWモデルも“旧規格”のダイナミックゴールドにしましょう!特にウェッジはラフやバンカーショットなどシャフトに負担を掛ける場面が多くなります。この場合にはわざわざ“新規格”にしてシャフトを柔らかくすることはありません。
【ケース2】…旧規格のウェッジを所有。この度新しい“新規格”のアイアン購入を検討している…。
このケースは迷いますね…。本来、“旧規格”での製作…と行きたいところですが“番手ずらし”を採用した新規格のアイアンは皆さん一応に「シャフトが優しくなった…」との評価を店頭の試打で聞いています…。あえて“旧規格”を採用する理由がなければ“新規格”でのそのままの装着をオススメします。
【ケース3】…旧規格でのアイアンを所有。新規格のアイアンの購入を検討中だが…
このケースが一番困りますよね。個人的には、“新規格”へのシャフトの移行は非常に悩みます。私自身、ミズノの“旧規格”で20年以上過ごしてきましたので自分のフィーリングは、“旧規格”の上で打球感・操作性が成り立っていると思っています。体力もまだ自信がありますので個人的には“旧規格”での製作をするかもしれません…。このケースで迷われて自分では判断出来ない場合はこちらまでご相談ください。ゆっくりご相談しましょう!
【ケース4】…当社にて以前“1番手ずらし”(新規格)をオーダーしたが新しいウェッジの購入を検討している…
この場合は、全く問題がありませんね。迷わず“新規格”で統一しましょう!
【ケース5】…新たに他社からミズノのクラブの購入を考えている
この場合も問題はありません。わざわざ“旧規格”にしてシャフトを硬くすることはありません。“新規格”での購入をオススメします。

以下のようなケースもあります…。

“新規格”オススメ “旧規格”オススメ
・ミズノのダイナミックゴールドは“硬い”と思う
(2009年度までに発売したモデルを検討している)

・ずっとミズノのダイナミックゴールドS200を使ってきたが少し硬くなってきたがR400では柔らかすぎる

・X100を考えているが硬すぎるかもしれないと思っている
・試打したMP-○○が良かった
(2009年度までに発売されたモデルを検討している場合)

・買い替えを考えているが2009年度までに発売されたモデルを使用してきて違和感がない



“新規格” “旧規格”のオーダーの仕方は簡単!左図のように各クラブのダイナミックゴールドシャフト“無料選択項目”欄に"番手ずらしの有無”選択プルタグを設置しました。この選択プルタグを選択するだけでを“新規格” “旧規格”を設定出来ます。選択には下記のプルタグを用意しました。

:【ミズノ旧規格】
これは従来からのミズノにおけるダイナミックゴールドの挿し方を指定しています。

:【ミズノ新規格】
これはこの度から採用されたダイナミックゴールドの挿し方(1番手ずらし)を指定しています。

:【ミズノ旧規格より1番手ハード】
これはとてもマニアックな装着方法ですね!ミズノ旧規格のダイナミックゴールド装着方法からさらに1番手逆にずらして装着する方法です。(3番アイアンに39.5インチを使用します)このようにすることによってさらに硬くしています。

:【ミズノ新規格より1番手ソフト】

これはさらに1番手ずらして装着する従来からすると"2番手ずらし”です。柔らかくなります!




『MPウェッジの第一ステップについて』…(以下は2009年度末までに発売されたMPアイアンを記述しています)
ここで問題があります。前の番手を“新規格”で選択してカスタムするとFW(PS)とSWはどのようにしたらよいか?他社製のウェッジをお持ちの方は問題ありません。むしろ、“番手ずらし”を選択することによって“硬さ”の流れがよりスムーズになりますね!ミズノのウェッジの購入を考えている方はどうなのか?正解は、ウェッジも新規格を選択した方が良いということになります。しかし、下の画像をご覧ください。少し変ですね!画像はヘッドを地面に並べた時のシャフトの第一ステップの変化を写した物です。皆さんもおかしい?と思った方もいらっしゃると思いますが一番左のシャフトの第一ステップは、点線の矢印の位置にあってもおかしくないですね!
『秘密はネックの長さにあり!』
第一ステップの位置がMPアイアンと揃わない理由は、MPアイアンのネックの長さとMPシリーズウェッジのネックの長さでは、違いがあるからなんです!下の画像をごらんください。MPシリーズウェッジは、どのシリーズもネックが長いので黄色の点線のようにシャフトがヘッドの中に入ることに限界があります。この違いが“ステップ不揃い”の原因です。この要因がある為にMPアイアンとステップの位置自体を合わせることが出来ません。その他にもミズノには独自の社内規定があります。
『結論は?』
先の番手(〜#P)を新規格で選択していたらウェッジも新規格を選択した方が良いですが個人的にはそれほど神経質にならなくても良い気がします。この辺りの選択は、皆さんにお任せいたします。もちろん、当サイトは、MPウェッジも新規格を選択出来るようにしています。

ミズノでは、ダイナミックゴールドに独自の基準を設けて使用しています。独自の基準とは、先端部から第一ステップまでの長さを番手によって統一させています。【図1参照】工業製品であるシャフトは一定の誤差が存在します。この誤差を統一させる為に1ミリ単位の調整をして先端をカットしていますがカット量についてはほんの数ミリの単位なので硬さには全く影響しません。
【図1】ミズノ旧規格によるステップ合わせの通常データ(新規格はこちらのデータを採用しません)
X100・X200
番手 使用材料
2 40.5インチ 236ミリ
3 40 223
4 39.5 210
5 39 197
6 38.5 184
7 38 171
8 37.5 158
9 37 145
PW 37 132
FW 37 132
SW 37 132
S200・S300・S400
番手 使用材料
2 40.5インチ 288ミリ
3 40 275
4 39.5 262
5 39 249
6 38.5 236
7 38 223
8 37.5 210
9 37 197
PW 37 184
FW 37 184
SW 37 184
R200・R300・R400
番手 使用材料
2 40.5インチ 358ミリ
3 40 345
4 39.5 332
5 39 319
6 38.5 306
7 38 293
8 37.5 280
9 37 267
PW 37 254
FW 37 254
SW 37 254
※新規格は上記データを採用しません。ステップの長さを合わせずに挿入します。

ミズノ旧規格による番手をずらした時のステップ合わせのデータ(新規格はこちらのデータを採用しません)
X100・X200
番手 使用材料
2 - -
3 40.5 236
4 40 223
5 39.5 210
6 39 197
7 38.5 184
8 38 171
9 37.5 158
PW 37 145
FW 37 145
SW 37 145
S200・S300・S400
番手 使用材料
2 - -
3 40.5 288
4 40 275
5 39.5 262
6 39 249
7 38.5 236
8 38 223
9 37.5 210
PW 37 197
FW 37 197
SW 37 197
R200・R300・R400
番手 使用材料
2 - -
3 40.5 358
4 40 345
5 39.5 332
6 39 319
7 38.5 306
8 38 293
9 37.5 280
PW 37 267
FW 37 267
SW 37 267
※新規格は上記データを採用しません。ステップの長さを合わせずに挿入します。


ある日、トゥルーテンパージャパン(以下T社)に“番手ずらし”について尋ねてみました。そうしたらT社は、「確かにミズノさんは3番アイアンを40.0インチを使用しますよね。でもT社としてはこれが“もともとの世界基準”なんですよ…。」という返事でした。さらに「T社から言わせて頂ければミズノさん以外が番手ずらしを採用していますよね(笑)」という返事でした。驚くことにT社から見ればミズノ以外が“番手ずらし”だと言えるらしいです。しかし、3番アイアンに40.0インチを採用しているところは、ミズノだけのようなので世間的に見ればミズノが“番手ずらし”に思えることも確かですよね。しかも今回の改定でもともとの世界基準もなくなっていく運命にあるようです。


“新規格”に関してはもうお分かりですね!メルサオンラインショップでは、これらの無料選択項目を利用してユーザー様に最適なクラブをご提案していくことが最大の目的であり喜びでもあります。これらを効率良く利用してより良いクラブを製作(カスタム)してください。
メルサオンラインショップ:長屋 達忠

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